関西オープンソース2005

むー、実に二ヶ月ぶりの日記だー。
さていよいよ明日に迫った (って言うかもう日付が変わってるので今日ですね) 関西オープンソースですが、今年も時間調整でステージに立つことになりました。駆込みだったのでパンフにも Web にも載ってませんが、お近くにお越しの節は是非お立寄り下さい。

タイトル: FDclone ここがいらない
日時:  10/28(金) 14:00〜14:15

本家『FD』作者の出射厚さんがお亡くなりになっているそうなので、追悼の意を込めて何とかオリジナル版についての言及を内容に織込もうとはしたんですが、下手に突つくと死者への冒涜になりそうだったので結局FDcloneオンリーネタになりました。そもそも私自身は UNIX 使いなので MS-DOS ソフトである『FD』はあんまし使ったことないんですよね。
さてまぁ、実行委員から言うのも何ですが、関西オープンソースは4年目に来てかなり安定して盛況なイベントになってきてますので、今年も大いに盛り上がるんじゃないかと思ってます。出展やセミナーもめぼしいソフトは一通り網羅出来てる感じなので、結構「ここ最近のオープンソースの縮図」になってるんじゃないでしょうか。
企業主体のイベントと違って、手弁当で運営してる各スタッフの想いがたっぷりと詰まったイベントになってると思うので、参加される方は存分に堪能していって貰えたらと思います。ではまた後ほど会場で。

OSS 貢献者賞授賞式

日本 OSS 貢献者賞の受賞者がようやく発表されましたね。危惧してた程には的外れな選定じゃなかったけど、なーんかお役人が好きそうな面子ばかりで可もなく不可もなくといった感じでしょうか。
IPA っていつも、既に成熟しきったソフトばかりに脚光を浴びせてますけど、もっと成長期のソフトに目を向けて、成果物を刈取るんじゃなくて自分で育成するような活動をしてくれた方が、業界の活性化に繋がると思うんですけどねー。
一般論ですけど、既に完成しちゃってるソフトよりも世に出て間もないソフトの方が開発が活発ですからねー。実際、ruby にしろ Namazu にしろ正式リリース版としては今年に入って一本も出てない訳ですよ。残り二人はコードを書くよりはマネージメントの方がウェイトが高そうで、本賞の目的である「開発者の育成」という視点からはやや説得力に欠けますしね。
確かに出てすぐのソフトなんて利用者も少なくて知名度も低いから探し出すだけでも大変かも知れませんけど、その大変なことが出来ないようなら、「オープンソースの課題解決」なんて大層なお題目を掲げずに、「なんか最近の流行りみたいなんで波に乗っかってみました」と本音を吐いたらいい訳です。ある程度のお金があるんだから、その程度の努力はしてもいいのにねー。
昨日の授賞式はお役人の参加が殆どで、オープンソース関係者はなかなか集まらなかったようです。関係者には間際までさんざお誘いの mail が届いてましたよ。やっぱ現場からはあんまし相手にされてないってことのようですね。
そもそも金銭目当てにオープンソース始める人なんて殆どいないので、お金ばら撒くだけでは人心は掴めないってことですよ。シ○マの二の舞にならないうちにそろそろ気付いてくれないとね。

今更 Solaris10

お盆休みの間は一歩も家から出ないでごろごろしてまして、さすがに何もしないまま休暇を浪費してしまうのも勿体無いと思って、今更ではありますが、VMwareSolaris10 を install しました。
VMware って上書き upgrade 出来ないので、今までずっと 4.0.0 を使ってたんですが、Solaris10 になって 4.0.0 の上には install 出来なくなっちゃったんですね。Solaris9 までは install 出来てたのに。
仕方なく VMware の version up から始めることに。しかも、勘違いして 5.0 を install しちゃったもんで、6 時間くらいかかって setup を終えた Solaris10 を捨てて 4.5.2 上に再度 install する羽目に。
やー、download 時にユーザ登録をさせられたら mail が届いて 5.0 のシリアルキーが書かれてたんで、てっきり無償 upgrade の対象なのかと思いこんじゃって。後で良く読んだらトライアル用だった...。
Solaris10 になって VMware への対応がちょっと進んだのは嬉しいところですが、グラフィックや ACPI 周りの親和性が向上したくらいのことなんで、わざわざ install し直す程の改良点ではないでしょうね。
VMware ユーザ以外だと、patch 管理が apt-get 並に楽になった点が便利かなと思いましたが、これって Solaris8 や Solaris9 用にも「Patch Manager」という形で無償配布されてるんですよねー。
となると、大きな改良点はやはり目玉の Sokaris コンテナとか Dtrace とかになるのかなと思うのですが、普通に「おうち UNIX」として使う分にはあんまし使えませんから、結局肥大化しただけでメリットはあんましないような気も...。
Project Janus も未実装なんで Linux な人が幸せになるのもまだ先のようで。
SMF の導入で起動が速くなったとか書いてあるもんだから、同じ VMware 上で同時に起動してみたんですが、丁度その SMF が各サービスを起動するところで Solaris9 に追い抜かれていくので、今までと管理方式が変わってしまったというデメリット部分だけが残ってしまってます。
んー、何か SMF の設定間違えてるんでしょうかね?慣れないシステムなんであんましチューニングのやり込みはやりたくないんだけどなー。
どーでもいーけど、smpatch による update って時間かかり過ぎ。install 直後なんで patch cluster 使えば良かったんだろうけど、面倒なので smpatch で一個ずつ patch を適用させたところ、3 時間くらいかかっちゃいました。
まだ出てから半年くらいしか経ってないのにこの時間では今後が思いやられます。毎日のようにこまめに smpatch しろってこと?patch cluster の方を見たら 40MB 程度しかないので、download に時間がかかってる訳でもなさそうだし。

「Sambaのすべて (The Samba Book)」

うちの近所だとどこでも扱ってなかったので、暇を見て街中に出てようやく購入。前の「アンドキュメンテッドMicrosoftネットワーク (達人の道)」は本人からタダで貰ったんだけど、最近は会ってないので自腹で買いました。
既に Samba は 3.0 系の時代なんだけど、わざわざ 2.2 系にも言及してる辺りが律儀とゆーかまめとゆーか。3.0 系には存在しない日本語版の詳細までこと細かに解説されてて感服。
でも自分でやっといて言うのも何だけど、Samba 日本語版って結構マニアックに漢字コードに拘ってたんですねー。普通の人は解説されても理解出来ないかも。さて、このマニアックさが Miracle のお仕事*1ではどの程度伝わってるのかな?

*1:日本語版の成果を踏まえて Samba 3.0 を I18N するというプロジェクトが IPA 絡みで動いていた。

コメント

ほー、ブログってコメントを勝手につけられるんだ。そう言えば日記設定にそういう項目あったような気もする。訳のわからんコメントしかつかないようなら、コメント禁止にしといた方がいいのかな?
でも、誰に宣伝してるでもないのに一体誰が読んでるというのだろ?んー、カウンター値あんまし気にしてなかったけど、私自身以外のアクセスもあるのかなー。考えてみりゃ、月イチでしか書いてないのに何千回もアクセスしてる訳ないか。
まー当面はこのままの設定で様子を見ようと思いますので、コメント書く人はなるたけ有意なこと書いて下さいねー。

貢献者?

IPA が「日本 OSS 貢献者賞」なんてことやってるらしい。でも、どうせこの手の賞は実際に活躍してる人じゃなくて政治力やコネのある人にばっか流れちゃってて、私ら在野の人間からはほど遠いものになるんだろーな、ってな偏見を感じちゃうんですよね。
そうならずに、誰が見ても納得出来る人選になるといいですねー。